• いにしえより
  • こんこんと湧き出る薬湯。
  • 歴史は千三百年さかのぼり、
  • その存在は『出雲國風土記』に
  • 「漆仁の川辺の薬湯」として、
  • 満の病を治し、老若男女が集う
  • 湯治場であると記されています。
  • そして、人びとにぬくもりと
  • 出会いと安らぎを与えながら
  • 今も、絶えることなく湧き出ています。
  • 緑深い山々、川のせせらぎ、鳥のさえずり、
  • そして四季の移ろいを感じられる
  • 日本の素朴な原風景がここにあります。

出雲湯村温泉とは



太古から湧き出る薬湯

 出雲湯村温泉はヤマタノオロチ神話が伝わる雲南市の木次町と吉田町の境を流れる斐伊川の川底から湧き出る温泉です 歴史は古く 733年に編さんされた出雲國風土にはこう記されています

通路飯石郡の境なる漆仁川の辺に通ふは二十八里なり即ち川辺に薬湯あり一たび浴すれば身体和らぎ再び濯げば満の病消除る男も女も老いたるも少なきも昼夜息まず駱駅住来ていて驗を得ずといふことなし即ち屯倉あり

 このように昔から出雲湯村温泉は老若男女が集う憩いの湯治場でありまた戦国時代には将兵が傷を癒しに訪れることもあたようです  また明治時代の温泉番付出雲地方では最高位の西の前頭に選ばれるなど古くから全国に知られる名湯です近年では文人や墨客なども訪れこの静かな湯村で温泉に浸りながら穏やかなひとときを過ごしていました現在も県内はもとより都会から訪れる人が多い温泉里です

出雲湯村温泉のまちなか

出雲湯村温泉のまちなか

山里にある小さな温泉には、川沿いに2軒の旅館と1軒のオーベルジュがあり
日ごろの喧騒から離れ、ゆっくり過ごしたい人たちが癒しを求めて訪れます。

漆仁乃湯

 
 
 

 斐伊川のほとりにある共同浴場です43度のちうど良い温度の源泉が掛け流しで注がれる贅沢な温泉です浴槽は川石を使ているので川辺の風情と一体化した趣で自然の中にいるかのような開放感がありますほか小さな露天風呂や家族風呂足湯もあります

  • 島根県雲南市木次町湯村1336 湯乃上館
  • 0854480513
  • 10時21時 21時30分終了
  • 大人 600円 子ども 150円 幼児 100
  • なし

漆仁乃湯

漆仁乃湯漆仁乃湯

漆仁乃湯

湯乃上館

 開業は江戸時代頃湯村はかつて湯治場として栄えていた温泉町でしたが湯乃上館が唯一現存しているお宿です現在の建物は築約140年の古民家レトロが新しい古き良き時代のモノに感銘を受ける人たちの口コミで広まり全国各地から宿泊客が訪れています部屋数は5部屋1日2組限定で定員20家族が泊れる個室から仲間で楽しめる大部屋もあります  料理は先着優先で囲炉裏端がある茅葺の楽楽庵で旬の和食がいただけます春は山菜夏は鮎は野鴨や牡丹鍋などその時期のおいしいものが食地酒や地元のワインがすすみます  温泉は湯乃上館が管理をしている漆仁乃湯へ泉掛け流しの湯は体も心もぽかぽかに温まります古くから薬湯の湯として知られているため湯治を目的に訪れる人も多いです

  • 島根県雲南市木次町湯村1336
  • 0854480513
  • クイン 16時 チクアウト 10 入浴時間 10212130終了
  • 平日 1泊2食付2名様以上 19510 休前日2名様以上 20720 大人1人様1泊2食付ビス料消費税入湯税込み

湯乃上館

湯乃上館

湯乃上館 
湯乃上館

清嵐荘

 国道314号線沿いにある国民宿舎です。昭和37年に開業し、令和元年11月19日に
リニューアルオープンしました。宿泊から宴会など、お客さまの要望に応じて、幅広く利用
できるお宿です。
 温泉浴場は本地域の観光資源である「たたら製鉄」と「ヤマタノオロチ」をイメージした
デザインで、日替わりで男湯・女湯が入れ替わります。露店風呂では、春は桜、夏はカジカの
鳴き声、秋は紅葉、冬は雪景色など四季折々の風情を眺めながら湯を楽しむことができます。
また「出雲國風土記」に『薬湯』と記された泉質が喜ばれ、数回に分けて入浴する人や、
入浴後の肌のスベスベ感はとても好評です。日帰り入浴もできるので、湯に入り休憩コーナー
でひと休みするなど、地元の人々が憩う姿も見えます。
 料理は、地元産の吉田米を使ったつやつやご飯や四季折々の地元食材をふんだんに使った
おもてなし料理をご用意しております。

  • 島根県雲南市吉田町川手161ー4
  • 0854 ー 75 ー 0031
  • チェックイン 16時 チェックアウト 10時
    入浴時間
    《日帰り入浴》11時30分〜20時00分 (受付19時30分まで)
    《宿泊入浴》 23時30分まで 翌朝6時00分〜9時30分
  • 1泊2食付  14,850円〜(サービス料・入浴料・消費税込み)
                 ※別途入湯税大人150円(12歳未満は無料)必要
    1泊朝食付  9,900円〜(サービス料・入浴料・消費税込み)
                 ※別途入湯税大人150円(12歳未満は無料)必要
    素泊まり   8,250円〜(サービス料・入浴料・消費税込み)
                 ※別途入湯税大人150円(12歳未満は無料)必要
    《日帰り入浴》
         大人:600円
         小学生:300円
         幼児(4歳〜):180円
         家族風呂(一時間あたり):上記料金に加え、1時間あたり1,100円
  • なし

清嵐荘

清嵐荘

清嵐荘
清嵐荘

神話スポット

雲南市はヤマタノオロチ伝説にまつわる神社や名所が数多く残っています。
この伝説の発端は、氾濫を繰り返していた斐伊川をヤマタノオロチに例える説や、
スサノオノミコトがオロチを退治して剣を得たところは、「たたら」抗争を意味していた説など、
伝説からさまざまな歴史背景をくみとることができます。
いにしえの時代に思いをはせて、神話の伝承地巡りをしてみましょう。

ヤマタノオロチ伝説

 高天原を追い出されたスサノオノミコトは出雲国の肥河斐伊川の上流鳥髪奥出雲町鳥上に降りました川上から箸が流れてきたので川上に人がいると思い上ていくと美しい娘を間にして老夫婦アシナヅチテナヅチが泣いていました老夫婦には8人の娘がいましたが毎年ヤマタノオロチがやて来て娘たちを食べてしまいた1人残たクシナダヒメも今年食べられてしまうのではないかと泣いているのでした  それを知たスサノオはクシナダヒメを妻にもらう条件にオロチ退治を引き受けました  はじめにスサノオはクシナダヒメを隠すため彼女を櫛に変えて自分の髪に挿しアシナヅチテナヅチに強い酒を造らせ8つの垣と門を作りそれぞれに酒の桶を置くように言いましたそしてヤマタノオロチがやて来ましたオロチは8つの酒桶に頭を入れて酒を飲み出しましたオロチが酔払い寝てしまうスサノオは十拳剣でオロチを切り刻みましたを切り刻んだときに剣の刃が欠けたので尾を裂いてみると大刀が出てきましたこれは天叢雲剣あめのむらくものつるぎといい後に草薙剣くさなぎのつるぎと言われますオロチを退治したスサノオはめでたくクシナダヒメと結婚しました

温泉神社
温泉神社

クシナダヒメの親神であるアシナヅチ・テナヅチが暮らしていた萬歳山。この山の二神岩に祀られていましたが、山崩れにより参道がなくなり、現在は温泉神社に祀られています。

天が淵
天が淵

ヤマタノオロチが住んでいたと伝わる斐伊川の淵です。オロチのように大きくカーブした川は岩の底が大きくえぐられています。

印瀬の壷神
印瀬の壷神

スサノオがオロチ退治のために酒を造らせ、8つの門を作り、8つの壷をおいた1つが、ここにあったと言われています。

河辺神社
河辺神社

クシナダヒメの御産所です。ここには「熊谷さん」と呼ばれる産湯に使う水を汲んだ井戸の跡が残されています。

八俣大蛇公園
八俣大蛇公園

スサノオが降臨してひと休みしている時に、斐伊川から箸が流れてきたのを見つけたと言われているころです。「箸拾いの碑」があります。

斐伊神社
斐伊神社

『出雲國風土記』に記されている2つの樋社の一つです。もう1社は八本杉のあたりにあったと言われ、現在は斐伊神社と合殿されています。

八本杉
八本杉

スサノオがオロチを退治した後、8つの蛇頭を埋めて記念に8本の杉を植えたこと言われています。

神話スポット

アクセス

漆仁乃湯

〒699-1343
島根県雲南市木次町湯村1336(湯乃上館)
TEL : 0854-48-0513
FAX : 0854-48-0514

湯乃上館

〒699-1343
島根県雲南市木次町湯村1336
TEL : 0854-48-0513
FAX : 0854-48-0514

清嵐荘

〒690-2314
島根県雲南市吉田町川手161-4
TEL : 0854-75-0031
FAX : 0854-75-0032

出雲湯村温泉株式会社

本社:〒690-2801 島根県雲南市吉田町吉田2407
松江事務所: 〒690-0062 島根県松江市魚町49
TEL:0852-21-2123 FAX:0852-27-7808